まんぷく::日記

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大平さんに久しぶりに会う

松浦晋也さんと生田へ行き、メガスター大平貴之さんを取材。と称して、久しぶりにゆっくりと話をする。大平さんの作業場は、大部分が自宅の7畳間から普通の事務所へ移っている。事務所を訪問するのは初めて。あんなマシンやこんな工具がたくさん置かれ、「大平技研」の名にふさわしい。散らかった工作机の上には「キムワイプ」が!

大平さんは本当に目が回るような忙しさのようで、『プラネタリウムを作りました。』(ISBN:4767802512)の原稿を書いてもらっていた頃はまだ余裕があったような気がする。

ナマのオーロラを見に行けるとかCMに出るとか、有名になったぶん世界が広がりつつ、本業では今までにない課題も出ているようで、突き進んで成果が出るごとに新しい問題が持ち上がる、でもそれを考えて解決していくことがまたさらに世界を広げてくれる、というような、いいスパイラルが成立している。刺激的な人生である。

それにしても、大平さんが子供の頃にプラネタリウムというテーマを見つけていたのは本当に幸運なことだ。大平さんは中学から大学のころにロケットも自作していたが、大型化していくとコストや打ち上げ場所の問題が出てきて、最終的にはいったん断念している。もしここでプラネタリウム作りという趣味がなければ、普通に工学部とかで勉強して普通にメーカーとかに就職し、普通に給料を稼ぎながら趣味としてちょっとしたものを作る、という流れになっていたかもしれない。しかし実際には、ロケットのようには危なくないし、人に見せてナンボのプラネタリウムも作っていたから、とどまるところを知らずに発展していくことができた。あげくに自分で会社を作り、今の肩書きは「プラネタリウムクリエイター」となって、たくさんの人に影響を与え続けている。

この状況を目指していたわけではないのに、もともとの趣味がどんどん広がっていく。趣味が高じるとこうなっちゃうことがある、というある種極端な例である。まったくすばらしいことだ。

こういう人がいることを、もっとたくさんの人々に知ってもらいたい。

自分を含め、趣味はあってもここまでは…という人や、そもそも趣味がなくて、テレビを見たり携帯電話でゲームをするくらいしか時間の過ごし方を持たない人は大勢いる。そういう人々が、なにかに入れ込んでいる人を見てスゲーと思い、興味を持ったり影響を受けたりして何かを始めたりする、そういう機会をさらに提供していきたいものだ。

そうすれば、消費は多様化しつつ活発になり、その結果たとえば病気になる人が減って医療費の負担が軽くなり、税金が減るぶん可処分所得が増えて嬉しいことになる…かもしれない。

そういえば、大平さんは最近、ロケットへの情熱もだんだん戻ってきているよう。H-IIAM-Vの打ち上げをぜひ見に行ってください。

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